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小腸の人間ドックに使われるダブルバルーン内視鏡

小腸は食物の消化・吸収を行なっている重要な消化器官です。胃と大腸の間に存在する器官で、十二指腸・空腸・回腸の3つのパーツから成り立っています。胃や大腸も小腸と同じ消化器官ですが、この2つはそれぞれ口から近い、肛門から近いということで、人間ドックなどでも検査が行いやすい場所とされています。それに比べて小腸はちょうど胃と大腸の中央部にあたる器官で、口からも肛門からも遠いことが検査のネックになっていました。

過去には小腸は内視鏡でも全域を調べることは出来ない「暗黒の臓器」と呼ばれてきた時代もありました。この状況を劇的に変えたのが「ダブルバルーン内視鏡」です。これを使うと、小腸全域の検査が可能になり、腫瘍の有無・炎症・血管性病変などの小腸疾患を発見することが出来ます。人間ドックでもお馴染みのバリウムを使った小腸の検査では、小腸が重なりあっている部位の病変が見づらく、病気を見逃してしまう危険性がありました。

CTやMRIによる方法では大きな病変は判断できても、潰瘍・血管病変などの粘膜の病変を的確に捉えることが出来ないというデメリットがありました。「ダブルバルーン内視鏡」を挿入するのは口か肛門からか、の2つの選択肢があります。人間ドックでは、特に気になる病変に対して有効な方向から挿入することになります。原則入院が必要な検査なので、大抵は泊まりがけになるでしょう。

肛門から入れる場合には通常の食事ではなく、検査用の食事が必要になるケースもあります。

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